VBAのオブジェクトについて解説していきます。
VBAのオブジェクトとは
ほかの言語でもよく耳にするオブジェクトですが、簡単に言うと1つの機能をまとめたものだとイメージしてください。
オブジェクトを構成する要素は
・定数
・変数
・関数
などです。
これらをひとまとめにしたものがオブジェクトだと思ってくださいで。
また、各要素はオブジェクトとひとまとめにすることによって下記のように言い換えられます。
変数/定数 → プロパティ
関数 → メソッド
オブジェクトの種類
よく利用されるオブジェクトをご紹介していきます。実際のコードを書くうえでも必須の知識になります。
- Application
- Workbooks
- Worksheets
- Range(Rows/Columns)
- Cells
Application
Excel自体のこと
Workbooks
Excelのファイルを扱う
Worksheets
Excelファイル内のシートを扱う
Range
範囲を意味する。エクセルで範囲選択したものを扱う
Rows
横の行のこと
Columns
縦の列のこと
Cells
セルを扱う
それぞれのオブジェクトが専用のプロパティとメソッドを持っています。オブジェクトを操作するにはこれらを使用してコードを書いていきます。
オブジェクトのメソッドやプロパティの見方
各オブジェクトにどのようなメソッドやプロパティがあるのかわからない場合の確認方法を説明します
VBAのエディターを開いて下記の書式に従って記述してみてください。
オブジェクト名. または オブジェクト名().
Range.
するとVBAのエディターでは下記のような表示がされます。

小さな窓が表示されてその中にいろいろな候補があるのがわかります。
実はこれがRangeオブジェクトで利用できるプロパティやメソッドの一覧です。
そしてよく見るとプロパティやメソッド名の左にはなにやらよくわからない絵があるのがわかるかと思います。
これらは対象がプロパティなのかメソッドなのかを表しています。
プロパティ(変数/定数)

メソッド(関数)

これらを確認することで表示されている候補がメソッドなのかプロパティなのかがわかります。
使用方法を調べる際に便利なのでぜひ確認してみてください。