最もよく使うLinuxの基本コマンドとオプション一覧【11種】

Linuxの基本的なコマンドと各コマンドのオプションについて紹介していきます。

Linuxコマンドのマニュアルを表示させる man

構文

ubuntu@sample:~$ man 確認したいコマンド名

使用例
ディレクトリにあるファイルを表示するlsコマンドのマニュアルを確認します

ubuntu@sample:~$ man ls

マニュアル表示後の操作方法

時刻を表示させる date

現在時刻を出力させる

構文

ubuntu@sample:~$ date

出力結果
現在時刻から5日後の日時を出力します

ubuntu@sample:~$ date -d 5days
2022年  2月  9日 水曜日 14:43:56 JST

使用できるオプション

ファイルを新規作成する touch

ファイルを作成するコマンド。複数作成するには半角スペースで区切ってファイル名を追記する

構文

ubuntu@sample:~$ touch ファイル名

使用例
sample.txtという名称のファイルを作成します。コマンドを実行したらlsコマンドでフォルダ内のファイルを確認します

ubuntu@sample:~$ touch sample.txt
ubuntu@sample:~$ ls
sample.txt

使用できるオプション

フォルダを新規作成する mkdir

フォルダを新規作成する。親フォルダの作成など階層構造もまとめて作ることもできる

構文

ubuntu@sample:~$ mkdir フォルダ名

使用例
dogという名称のフォルダを作成していきます。lsコマンドで作成したフォルダを確認します

ubuntu@sample:~$ mkdir dog
ubuntu@sample:~$ ls
dog

使用できるオプション

現在の位置(カレントディレクトリ)を表示させる pwd

現在のカレントディレクトリを表示させる

構文

ubuntu@sample:~$ pwd

出力結果
現在地はubuntuフォルダにいることがわかります

ubuntu@sample:~$pwd
/home/ubuntu

ディレクトリの位置を移動する cd

現在のディレクトリから移動することができる。

構文

ubuntu@sample:~$ cd 移動先

使用例
移動したいフォルダをカレントディレクトリ、またはルートディレクトリで指定する。
pwdで現在地を確認してから移動先のディレクトリを指定。

ubuntu@sample:/home$ pwd
/home
ubuntu@sample:/home$ cd /var
ubuntu@sample:/var$ pwd
/var

使用できるオプション

ディレクトリ内のファイルを表示する ls

現在のディレクトリ内のフォルダやファイルを参照することができる

構文

ubuntu@sample:~$ ls

使用例
現在のディレクトリにあるすべてのファイル(隠しファイル含む)の詳細情報を表示させる。

ubuntu@sample:~/dog$ ls -la
合計 12
drwxrwxr-x 3 ubuntu ubuntu 4096  2月  7 08:21 .
drwxr-xr-x 6 ubuntu ubuntu 4096  2月  7 08:21 ..
drwxrwxr-x 2 ubuntu ubuntu 4096  2月  7 08:21 Poodle

使用できるオプション

ファイルを作成してエディターで編集する vi

ファイル名を指定し編集する。指定したファイルがない場合は新しくファイルを作成することもできる

構文

ubuntu@sample:~$ vi ファイル名

使用例
dogs.txtというファイルを作成して編集する

ubuntu@sample:~/dog$ vi dogs.txt

エディターの操作方法

ファイルを編集なしで確認する less

ファイル内を確認することができる。viコマンドとは異なりファイル編集をすることはできない

構文

ubuntu@sample:~$ less ファイル名

使用例
行番号を表示してdogs.txtファイルの内容を表示させる

ubuntu@sample:~/dog$ less -N dogs.txt

使用できるオプション

• less -N ファイル名：行番号を表示させてファイルを確認する

操作方法

ファイルやディレクトリを削除する rm

指定のファイルやディレクトリ(オプション利用で)を削除する。複数ファイル削除する場合には半角スペースで区切ってファイル名を指定する

構文

ubuntu@sample:~$ rm ファイル名

使用例
ファイル削除の際に最終確認をする。

ubuntu@sample:~$ rm -i  Poodle.txt
rm: 通常の空ファイル 'Poodle.txt' を削除しますか? y
ubuntu@sample:~$

使用できるオプション

• rm -f ファイル名：強制的にファイルを削除する
• rm -i ファイル名：ファイル削除前に最終確認をする(yes：y + Enter | No : n + Enter)
• rm -r ファイル名：ディレクトリを削除
• rm -rf ファイル名：強制的にディレクトリを削除する(配下のファイルも削除するので注意)

空のディレクトリを削除する rmdir

指定したディレクトリが空の場合のみ削除する。

構文

ubuntu@sample:~$ rmdir ディレクトリ名

使用例
ディレクトリを削除して結果を表示させる

ubuntu@sample:~$ rmdir -v dog
rmdir: ディレクトリ 'dog' を削除しています
ubuntu@sample:~$ ls
ubuntu@sample:~$

使用できるオプション

• rmdir -v ディレクトリ名：ディレクトリの削除した結果を表示させる
• rmdir -p ディレクトリ名1/ディレクトリ名2：親ディレクトリもまとめて削除する

ファイルやディレクトリを移動・リネームさせる mv

指定したファイルやディレクトリを移動させる。移動時に名前を指定するとリネームすることもできる。

構文

ubuntu@sample:~$ mv ファイル名 移動先

使用例
指定したdog.txtをdog2.txtにリネームしてファイルを移動させる

ubuntu@sample:~$ mv dog.txt /home/ubuntu/dog/dog2.txt

使用できるオプション

• mv -f ：ファイルを強制的に移動させる
• mv -i ：移動先に同名のファイルまたはフォルダがある場合に上書きの確認をする
• mv -b：上書きして移動する際にバックアップを作成する

ファイルやディレクトリをコピーする cp

指定したファイルやディレクトリをコピーする。

構文

ubuntu@sample:~$ cp ファイル名 

使用例
ファイルを上書きしてコピーをする。その際に上書きの確認とバックアップファイルを取得する

ubuntu@sample:~$ cp -ib dog2.txt /home/ubuntu/dog
cp: '/home/ubuntu/dog/dog2.txt' を上書きしますか? y
ubuntu@sample:~/dog$ ls
dog2.txt  dog2.txt~

使用できるオプション

• cp -f ：ファイルを強制的にコピーする
• cp -i ：同名のファイルまたはフォルダがある場合に上書きの確認をする
• cp -b：上書きしてコピーする際にバックアップを作成する
• cp -r：ディレクトリ毎コピーを作成する
• cp -p：ファイルの所有者情報、パーミッション、タイムスタンプを保持する

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